カルマ

東京を旅してから旭川に帰ってきて、一週間経つ。 その3日間という限りある時間は、私には酷にも等しい。あっという間に過ぎた、過ぎてった。今でもつい昨日のことの様で、旭川に帰ってから時間はちっとも過ぎていないとさえ感じられたが、旅へのビフォアと…

コトノハ

音楽を言葉で伝えるのは難しいことだ。一応ディストリビューターとして有るまじき発言かもしれないけど、5年近くやっていても尚、やっぱりそう思うし、伝える前にまず私自身の心の内で冒頭に言い聞かせている事でもある。その事に責任を感じる、という意味…

惑いの惑星

如何なる転機はどんな形でも周りにいる誰かが与えて「くれるもの」だと常々思う。与えられた自分がそこから、どういった考えを持ち、どう動いて、これから何に繋げていくか。そこがはじめて自分次第の試されどころとなるのかもしれない。まずそこで何を大切…

春宵一刻値千金 花に清香 月に影

時に、ここで挫けるわけにはいかないと、 自らを追いやる瞬間があって、気丈に振舞う瞬間がある。 時に、かけがえないものを大切にしたい、 その意義がある瞬間があって、気を緩めてく瞬間もある。 そのどちらも、生身の人間らしさがある、自作自演の阿吽の…

春待ちの残雪

それにしても、一度決断したら怒涛のよう。完全なる勢い任せで計画を発て、その準備遂行の早さには自分の事ながら依然驚いてしまう。自分の底力を見る瞬間というのは若干恐ろしいものだ。私はまだまだこんなもんじゃないはずだと思いたいが。とりあえず、事…

膜を破る

透明な膜で仕切られた場所に私一人、外界をぼんやり見上げてるかのような感覚。 この話を決して悲観的に捉えないで頂きたいのだけど、以前、激しい腹痛を起こした私の姉ですが、一時は回復したものの、再びぶり返してしまい、1ヶ月程前から現在まで入院して…

春に夏

3月21日、私はまたひとつ年を重ねた。今年もやけに晴れていた。 得てして目には見えないもの、だから、それ以上にたくさんの思いが飛び交ってはじめてたくさんの感情が芽生えていくのをゆっくりと知る。 とても穏やかで、けれど決意は固く、ゆえに想いは…

雪月花、流れるままに

私はどれほどたくさんの人に支えられて生きているの、 私はどれほど周りの人に恵まれているの、 そりゃあ、生きてると人間誰しも誰かに支えられているとは思う。けれど、そんな人達と出会えたことがなにより私の誇りで、改めて気付くその瞬間ごとに痛感する…

あるのはこの瞬間だけ

めずらしく何から書けばいいのか考えあぐねて、何時間も経過。 それくらい先日土曜日のサブレイト2では、自分にとってかけがえのないものを得た。あれがたった1日間という時間だったのかも信じられないくらい、内容の濃い出来事がその時間の中で連続して起…

眠る 眠る 眠る そしてある 夜 来たる

練習のある一週間と、練習出来なかった一週間。どちらにも平等に時間が経過しているはずなのに、一応こんな私でも、それ以降の日常に於ける気持ちの在り方は全然違う。練習があった日の、特に翌日なんかはいつよりも著しく身体はグッタリとしてはいるものの…

昏睡中にチルアウト

そろそろナノディストロウェブページのデザインを変えようかと思ってる。実はこれ年明けくらいから考えだしていた事で、既に脳内ではおよその完成図は構想済みなんだけど、お陰様で情報量が多大なもので、今の所はさあどこから手をつけようかな、とウォーミ…

クールミントの夜

手帳を新調した。某id:isawthelight氏夫妻に触発されて、ロフトへ買いに走った。晴れて私もデビュー。そう、ほぼにち手帳。使い始めの春だから桃色を選択。さらに触発に便乗されるがままにカバーを装飾してみた。当初はシール貼ろうと画策したものの、自分の…

君の名にちなんで

みんなそれぞれ名前があるけれど、たとえ名付け人が適当に付けた名前だとしても、後々になってしまえば意外とそうとしか言えなくなるから不思議なものだ。それは、そのもの自体が名前に追い付くのか、名前がそのもの自体に追い付くからか、どちらなのかは定…

月から太陽へ、太陽から月へ

厳しい冬も峠に差し掛かる2月だが、暖冬にしたって相変わらず極寒の真っ只中。毎年の事ながら、この時期になると、そこらじゅう見渡す限りの真っ白い風景もそろそろ見慣れてきたし、森林浴を乞うようになる。ただ単に飽きたワケでも現実逃避するのでもなく…

蛙と蛇

イキモノ嫌が応にも様々な欲を持っているとはいえ、あらゆる時に人間の欲求が剥き出しの有様を客観的に傍観する瞬間があると、なんというか、良くも悪くもおぞましいような感覚に駆られる事が時々ある。不思議なもので、その度に、あーまたか、とハッとする…

頭上 構築

ようやく、髪切った。前回切ったのは、山形に行く前で、聖地に行くからには身を清めなくてはという理由は今考えた後付けのコジ付けだけど、何にせよおよそ5ヶ月ぶりの散髪。ここまで久々になったのも久しぶりだが、これまで切りに行く時間が無かったワケで…

everything happens for a reason

なにもない日曜日、移転した新カジノへ遊びに行った。噂はカネガネ聞いていたが、いざ足を運んでみれば、なるほど噂通りのお洒落空間。はじめて行ったのに非常に至上の居心地の良さ、はじめて行ったので時々迷路。けれど、そこに集って会う顔は皆いつもの笑…

開花する二千九

新年早々バカやらかせば新年早々に云々で片付くが、年明けて突然バカが治るワケではない。そんな新年早々、氷を食べてたら誤って口内を深く抉って流血しながら2009年を迎えた氷食症は、ひたすら鉄の味を噛み締めながらぼんやり考えていた。抉った傷も癒…

散る2008

「雪は暖かい、氷は熱い」 とは確かクロサワ映画の台詞、それを思い出した。匹敵して今日もまたエンドレス吹雪、引き続きどか雪。寒すぎ。 さて、2008年も終盤。鮮明に残った出来事を振り返ってみよう。 do it 2008 (9月13日・14日 山形県シネマ旭跡地)…

忘却の聖誕祭翌日

思わず笑ってしまうほどの吹雪、どか雪に相応しいどか雪。なもんで、寒い。 子どもの頃から毎年12月26日の外の雰囲気がなんとなく好き、クリスマスが過ぎ去る事で電飾は撤去はされて徐々に寂れてく風景、けれどすぐに年末がやって来る事で気の抜けない様…

底から這い上がる微かな力

師走。忙しいという実感はないのだけど、日光を浴びる事があんまり無い生活で、何故だかすっかり時間の感覚を見失っている。多分、クリスマスも誰かに言われない限り判らないまま過ぎていきそうな予感がする。それはそれで構わないけども。 一応、ミクシイで…

墓場の手土産

何かにつけてうわの空でいるけれども、何せ普段からこんなものだし特別気にも留める事も正す事もない。が、仕事中、いつもの様に物思い耽りながら勤しんでいると、不覚にも物思いの深みに嵌ってしまい、ハッとして我に返ると、今ここが何処なのか、今私は何…

ロストイントランスレーション

先週のサブレイトは、本当に楽しかった。そして、とても感慨深い1日だった。しかし最近、酒飲みすぎだな。いや、飲む回数は前と然程変わらないが、ヒドく酔っぱらい過ぎる事が多くなった。気をつけて。 足元に気をつけて。足元ばかり気をとられないように。…

メメント・モリ

髑髏を身に着ける人間を見かけた、 のは偶にある事だが、そのモチーフを見る度に妙な違和感を覚える、なんとなく。一概な嫌悪感を押し付けるわけでなく、そんな気も更々ないけれど、その妙な違和感のあまり通りすがりのソレを思わず凝視し過ぎて睨んでしまう…

未明の明瞭夢から

いつか日本中を放浪出来たらいい。 この目や、この耳、この手足を通して直接触れたり、実際に会話をしない限り、その事柄や、感覚や、音楽や、人物、あらゆるものについて判らない事はたくさんある。多くのあらゆる誤解を招くのは、大半はこの時点で留まって…

死して屍、拾うものなし

そもそも理解に苦しむ節なんて、人間生きている中で色々多々とある。けれど、理解し難いから、困惑してしまうのもまた人間生きている中にある。そんなものだから、困ったなあ。ひょっとして自分の許容範囲が狭いのかな、ひょっとして間違って考えているのは…

共有と殺気を併せ持つ、新世界

現代企画新世界が過ぎて5日経過。きっとこの瞬間は経過しないものだと錯覚すら覚えたが、紛れもなくあっとう間に過ぎていた。あの場にいたすべての人に、感謝、の二文字だけでは、有難う、の五文字だけでは、伝えきる事が出来ない思いを伝えたい、のに、言…

未知と懐古を併せ持つ、新世界

現代企画新世界があと2日後。一刻と迫る日に、心身そわそわ浮付いてばかり。 時として塞ぎ込んでも、案外すぐに忘れる、単純な私の場合。巡る365日、その中の100日以内程度なら、悲しみや寂しさに隔てられる瞬間が自分次第でランダムに出来あがってく…

ロードムービーのハジマリ

好き勝手生きている人間でも、自分の事以上に、誰かの幸せを心から喜んでしまう事、というのはあるものだな、と強く実感する。私には、友人の結婚、という一言では済ませたくない出来事になった。あぁ、今まで生きてて良かった、本当に、心から。 報告を聞い…

結ぶvanishing point/繋がるturning point

過去と未来と現在。この9月は様々な出来事があり目まぐるしく過ぎていった。そんな9月は今日で終わり10月を迎えようとする。それはなんでもない。なんでもない明くる日のなんでもない前夜。こんな前夜こそ振り返っていこう。 まずは、山形のdo itを観に…