everything happens for a reason

 なにもない日曜日、移転した新カジノへ遊びに行った。噂はカネガネ聞いていたが、いざ足を運んでみれば、なるほど噂通りのお洒落空間。はじめて行ったのに非常に至上の居心地の良さ、はじめて行ったので時々迷路。けれど、そこに集って会う顔は皆いつもの笑顔。素晴らしい空間はそこにまた。思えば、カジノは今回で四代目となるけれど、これまでにも、あの場所・あの時のカジノではこんな事もあったねとか、そう他愛なく思い出話をする事があった様に、この場所にも語り継がれていく出来事がたくさん出来たらいい。まずは何より祝・移転オープン。本当におめでとうございます。
 慣れ親しむにつれ慣れがちになるが、気の許せる仲間と居心地良く集う空間があるのは、それだけでも本当に有難い事だというのを絶対に忘れないでいきたい。君の/私の/誰かの/それぞれの家や家族と同じ。何だかんだと言いながら、空間なくして人は何も出来ないし、仲間とも結束を深めることも出来ない。
 匹敵して、地方都市の宿命とも言えるが、気付けばここ数年の間に旭川のライブを観るべく市外または道外から長い時間をかけ、はるばる旭川まで来てくれる方々と会う事が私にはずいぶん多くなった。機会が多くなれば尚更に慣れてしまうが、一度としてそれが当たり前の事でも決してないのだから、興味を持ってくれただけでも嬉しい事であり、多大な感謝を告げるべきだというのは、これからも絶対に忘れないようにしたい。
 二月末は、各地の友人達と会う事が出来そうだ、今から楽しみで仕方が無い。
 また空回ってさざ波に呑まれる月曜日。これまで幾度として空回りその都度途方に暮れてきたが、いつまでもそうしてもいられないので、いい加減に何とかしなければ。そう思うのは決して諦めていないから。ただやればいいだけの事。それも間々ならない状態なんてふざけるとしか言い様がない。何もかも簡単な事では無い、何もかも当然な事など無い、何もかも無駄な事などない、面倒がるな甘んじるなふざけるなと自分にも言い聞かせたところで、堪える虚しさを払拭する事は出来ないまま火曜日へ、アメリカでは歴史的な瞬間を迎えているというのに気が滅入る。
 近頃の日本のニュースは、タチの悪いブラックコメディを見てるかのよな気分になる。そんなブラックさはフィクションだから笑えるのであって、現実でやられたところでドン引きするだけっていう話。コメディの中に生きる登場人物たちの心臓は果てしなく強い事を知る。現実では、何個心臓があっても足りないくらいなのに。
 いつから、そうなってしまったんだろうね。