頭上 構築

 ようやく、髪切った。前回切ったのは、山形に行く前で、聖地に行くからには身を清めなくてはという理由は今考えた後付けのコジ付けだけど、何にせよおよそ5ヶ月ぶりの散髪。ここまで久々になったのも久しぶりだが、これまで切りに行く時間が無かったワケでは無く、ご贔屓まで足を運ぶのは市内なのに交通上なかなか不便で、そうしてるうちに雪も降りだして更に不便になってしまった。というのは大変結構な言い訳だが、単純に髪を切るのを忘れかけていた。近頃、肩凝りとそこから来る頭痛が酷い事に気付いて、ようやく思い出した。とは言え、毛先が肩を越えると先天的に自然とパーマがかる髪質をなんとなく面白がっているから、死守するべく今回もまた伸びた長さを変えず大変控えめに散髪。よって、誰も気付かないだろう。
 それでも、散髪中に床に落ちていく髪の毛を眺めていると、5ヶ月もの間に想像以上の髪の毛を蓄積していた事を知り我ながら関心したが、散髪し終えると、頭と久しぶりに再会したような気分になった。どうも久しぶり、
 頭ってこんな形だったんですね、
 頭ってこんなに軽いものだったんですね。
 やはり肉体は身軽である方が心地が良いものだ。