2010-01-01から1年間の記事一覧

散る2010

年の瀬を感じながらも、最後の最後まで1年を振り返るのはまだ早いように思えてきて、それでも密やかに頭の中で2010年にあった出来事を駆け巡らせてみれば、年をまたいでいた。この記事を書いた時は、実はとっくの間に新たな年を迎えている。今更ながら、2010…

見晴らし塔からずっと

「さあ、急ごう。 月が消えてしまう、その前に。」 冬の皆既月食に、慌てて寒空の下へ飛び込んだ。月がよく見えるところで立ちすくんで、移ろぎ欠けてゆく月を眺めてた。やがて煉瓦色を帯びた月は、また再びそろりそろりと顔を出した。大気が揺れて、月がボ…

夢だけど夢じゃない夜の波

12月に例えようのない深みを感じる。1年の最後の月だからなのか、冬だからなのか、夜更けが長いからなのか。ふとした一瞬にじんとする波のようなあたたかさも、何もかもが深々としていて、心地好い。 暇じゃないけど、忙しいのでもない。でも時間が足りない…

ひめごとよ、永劫なれ

幾度かの雪が降り、積もって。いよいよ本格的な冬が近くなってきた。これから確実に、氷点下はどこまでも続くというのに、毎年の事ながら、この時期を辛く感じとるのは、急激な気温の変化に、身体が馴染んでないからなのか。 慣れてしまえば、こんなこと一々…

エマージェントリーデイリーライフ

初雪が降った。 刻々と秋は深まり、季節は徐々に移ろいでった。冬がもうすぐそこに在ることを兆すように雨が降り、風はピンと張り詰める。雨がやがて雪へ変わってしまえば、そこで短い秋が終わり、長い冬がはじまる。さよなら、こんにちは。寒がりだけど、嫌…

フォルテッシモ、そして繋がるすべて

断じて。一生忘れられない日というのは、まさにこの日のことでしょう。 9月19日 モスキートにて、ナノディストロとTGの合同企画「Fortissimo!」が終わりました。 まずは改めて。あの日モスキートへお越し下さった皆様。山梨からbirth、東京からDocument not …

(((Fortissimo!))) at 旭川 MOSQUITO

……本当にありがとうございました!また会いましょう!…… 来たる9月19日。旭川モスキートにて、TG.Atlasとナノディストロ合同企画フォルテシモを開催します。 今回は、山梨からbirth、東京からDocument not found、小岩からHEMP COACHING JUICER、大阪からハ…

銀河鉄道をかけてゆく

風が澄んできた、夜は赤い。 時間の経過は、あっというま。そんな刹那を経由して、フルスピードで時空を駆けてく。快速の秋模様。毎日、気がかりで幸せで、忙しい。とっても時間が足りない。 金曜の夜は、モスキートでのTG企画へ行った。トップの釧路ザザザ…

海には行かなかった

頭のなかは、静寂のような、喧噪のような。遅滞しているようで、激動のような。笑っているようで、泣いているような。眠たいようで、眠れないような。さみしいようで、楽しいような。お酒に酔いたいようで、ちっとも酔えないでいるような。いろいろとありま…

もぐらぐも

ざざ降りの雨日和。シャワーを浴びた後みたいに、さわやかに湿り気を帯びる雨上がり。被害妄想は嗜む程度に。ネガティブとポジティブは紙一重。何があったわけでもなく、何をしても堰を切ったように涙が溢れそうになる、不安定な短い夏。それでも私はぼんや…

ダンシング・ハレーション

6/26 モスキートでDJの日。シュガーレスプレゼントvol.2 真夏の恋の革命舞踏会。今回も前例にそって、前回の無礼講の主犯格の二名によるOIL ON CANVASの期待以上の鮮烈なダンシングショウに、魔神さんも加わり更なる狂騒状態。破天荒な舞踏会の夜。TGもとて…

初夏のスパークサーキット

時間が過ぎてゆくのはあっというま。怒濤の5月が去ったあとも、色濃い6月の日々を過ごしています。近頃は暑い日も多くて、夏のはじまりを感じる。バテそうだけれど、そうしてもいられない。 さかのぼって。まずは最初に迎えた週末。5日はカジノでサブレイト…

海中探索xyz

喩えるのなら、音楽と共にあることは海の中にいるみたいなもの。私がここまで潜り込んで、一体どれくらいの月日が経ったのだろうか。いつのまにか引き込まれ、思えば深いところまで泳いできた気がするけれど。今もまだ、ソコは見えない。 その海は無限大の未…

忘れな桜

ひょっとすると、おかしな夢の断片だったのかもしれない。その人は、友人というにはあまりにも知らなさすぎて恐れ多く、顔見知りというには知りすぎてあまりにも他人行儀。知人、それ以上でもそれ以下でもない。もし、ふと道ばたでばったりすれ違えば、たわ…

不安定なテレパシー

この街にもようやく桜が咲いて、やがて散ってゆきました。 春模様はこころ模様。いつだって、そう。うららかは束の間で、不安定な春だけれど、その中にも揺らぐことのない光のようなものをひとつ見据えてる。平常心のフリして発信するテレパシー、高まる鼓動…

浄化から再生まで

写真でゴールデンウィークの日々をなぞる。 4/29 綺麗な満月の夜だった。何億光年と離れても、いつもより近くに感じるその光を浴び、浄化される。ここには宇宙という遠い空間を例えたあらゆる表現が、音や言葉を通して幾千幾億もの存在する。しかし、それら…

どこかで春が

いつになれば暖かくなるのだろう。四月最後の週末にさよならしても、風は一向に冷たいまま。春が来ていても、見つけられないまま。季節に似合わない寒さに打ちひしがれ、ふと一年前のいまごろを思い返した。はじまりのようでもあり、とっくに始まっていたよ…

嵐の夜に恒星のシードル

外は暴風雨。息が出来ないほど強く、轟々と吹き荒れる冷たい風雨に煽られながら、歩いてモスキートへサッととんぼ返りした火曜日の真夜中。雨はやがて雪へと変わっていった。帰り道、こんな荒れ模様の夜も、なんだか潔く気持ちが良いものだと思う。シードル…

腫れ、ときどき胸騒ぎ

誰に知られることもなく、人には人のいろいろな気持ちがそっと揺れ動く。互いの想いやりがすれ違う。けれどもね、今はどんなにすれ違っていたとしても、向かう先は同じところにあることを私は知っている。初々しくも焦れったいその結晶、それを私は道ばたの…

微睡みバスに揺られて

外に出ると、残り僅かな冬の息吹がよぎってく。肌寒さが寂しい心に妙に心地よく感じて、身体の芯まで冷やしてく。 昨日はお気に入りのワンピースを着て、裾をなびかせバスにゆらり揺られて、うとうと眠たくなりながら、写真の町へ。 道を進んでくごとに、だ…

その所以と

いまから27年前の3月21日、私は生まれた。今年もまた、誕生日をむかえ、またひとつ歳を重ねた。 春の嵐が吹き付け、家を揺らす程の強い風がごうごうと鳴った日に、27歳になりました。 二十六の最後の夜は、モスキへ。TG企画ソーシャルギャラリーモス…

ひがんばな

束の間の春日和から、結局ふたたび冬へと逆戻り。冬の嫉妬は容赦ない、差し迫る春を喜ぶ人々をみて癇癪を起こしてるかのよう。長い冬が地球の向こうがわへと渡るその前に、暫しの別れを名残を惜しむかのように、忘れないで、と捲し立て騒いでる。しかし、暑…

最初の呼吸

風景も空気も、少しずつ水気を帯びてきた。雪が溶けて水たまりとなり、ぬかるむ道に滑りそうな足元。三月の風を浴びると、なんだかスッと童心に返るような気持ちになるのは、母のお腹の中から出てきて初めて自力で吸いこんだ地球の空気だからなのかな。かつ…

春ゆれる

長い冬に光が差してきた。まだ寒いけれど、吹きつける風に少し春のにおいがする、これから行ったり戻ったり、揺れ動きながら、春に向かってくのだろう。 あれから。上の空のままで、ふと気が付けば二週間近くも経っていた。東京へ滞在した4日間のなかに、た…

崖のうえからエアーボーン

暦のうえでは春だけど、春の兆しはまだまだずっと遠い先。寧ろここ最近にかけて更にぐんと寒くなった。日に日に下回り続けてく氷点下。しっかり着込んだコートすらちっぽけで、頼りなくて、凍てついた風が容赦なく頬を刺したとき、ああ2月だな、と痛感する…

透明人間は夢をみるか

最近どうしよう、が口癖になりつつあるから、どうしよう? 何を探しているのかもよく判らないのに、何にもない場所で延々さがしものを探してるような、気分だ。こないだやっと微熱が治まったのに、また微熱続きでどうしたものでしょう。昨日はあまりに身体が…

デカルト・デカダンス

束の間の春日和から一転、再び氷点下の冬が逆戻り。一昨日の春めいた雨は一体なんだったのだろう。 先日、ようやっとの思いでディストロのニュース用ブログを更新。カレコレ半年ほど滞っていましたが、その間入荷させて頂いたいくつかの作品のご紹介が遅くな…

赤裸

先週末はコーマ初練。と、3日間に及ぶ合宿的な新年昏睡親睦会。練習は形成にはまだ程遠いが手応えは十分、といった案配。面白い感じにはなりそうです。もし、共同制作を重ねるにあたって必要となる芯のようなものがあるとするならば、あらゆる価値観に対し…

エターナルの花ひらく

また新しい1年の始まり。1月の1日に希望を抱くのは万国共通。幸福漂う地球で飛び交う言葉はおめでとう。そうして、また1日1日と、それぞれの日々を重ねてゆくのだね。今日もまたしんしんと、雪降り積もる寒々とした旭川の空の下から、新たな年におめで…