散る2008

 「雪は暖かい、氷は熱い」
 とは確かクロサワ映画の台詞、それを思い出した。匹敵して今日もまたエンドレス吹雪、引き続きどか雪。寒すぎ。
 さて、2008年も終盤。鮮明に残った出来事を振り返ってみよう。

  • do it 2008 (9月13日・14日 山形県シネマ旭跡地)

 ずっと夢焦がれていた山形、ようやく足を踏み入れる事が出来た。そして山形DCHCの集大成と挑戦をこの目と耳で体感して、私にとってかけがえのない地へとなった。与えてくれたすべてにただひたすらに感動し、胸一杯になった2日間。何よりも、do itでのたくさんの友達との出会いと再会は、凄く嬉しかった。会いたい人が一斉にあの場所に集っていたし、なにもかもが素晴らしかった、皆大好きだ。do itが与えてくれたものは、一生忘れたくない位相当デカい出来事ばかりで、貴重な体験をした、と心から思う。本当に、行ってよかった。

  • miscorner/c+llooqtortion「there was no scenery」
    (asin:B00164PPW2)
    旭川レコ発(5月11日カジノドライブ)&
    sublate(11月30日カジノドライブラウンジB"sublate")

 ミスコーナーの今年の活動は、観てるだけであってもどれもが著しいものばかりで、ひとつひとつ鮮明に記憶に残っている。その中でもこの3つは特別。
 まず、ゼアワズノーシーナリー。この作品をはじめて聴いた時、個人的にミスコーナーが放つ音から感じられる世界観が更に、驚異的に広まった。リリース以降のライブを観ていてもそう、あの音、が鳴った瞬間に、あたり一面に氷河期の風景が広がっていく。そこから連想されて放たれていくのは莫大な底力。奇跡の連続。「そこに風景はなかった」というのは、まさに旭川そのものを表した言葉だと思ってる。間違いなく圧倒的に打ち付けられた、かけがえない、最高の作品。というかこの作品にISBNが有効なのを今知って驚いた。
 そのレコ発も本当に素晴らしかった。思えば私は結成して初ライブから、もっと正確に言えば前身バンドであるIMPLYHUEとlimit of krideの頃というべきか?、ミスコーナーを観ているけれど、必然的に、このレコ発の時のライブではじめて今までを思い出しながら観ていたら、なんだか感動してしまった。彼らの現時点を打ち付けられた。それと、この日に来旭したcolor me blood redではまさに抱腹絶倒。あれほどまでに腹抱えて爆笑しながらライブ観たことない!そりゃあ勿論、褒め言葉です。
 そして、まだ記憶に新しいサブレイト。do itに出演を経た事で、ミスコーナーによるdo itへの返答、あるいは、挑戦。旭川do it擬似体験だった。それは映画館跡地を改造してその場限りのライブをするという共通点があるだけでは無いと思う。この日のミスコーナーのライブは本当に2人とも「良い目」をしていた、驚いた。ここ半年近くミスコーナーは毎月旭川を離れた各地に遠征してライブしているが、その経験がきっとおそらく強みとなっているのだろう、また更に一段と上った彼らの現時点を打ち付けられた。この日に出演したネモとディスチャーミングマンのライブも素晴らしかったし、一から作り上げたあの会場には、終了後まで物語性が感じられて感無量だった。今年ミスコーナーはたくさんの感動と衝撃を与えてくれた。無論、来年の活動にも期待は高まる、まずはNEXT sublate!

  • 現代企画第一幕「新世界」(10月26日 カジノドライブ)

 札幌からティーンズトークセックスと京都からセオレムを招聘。私にとっては、はじめて企画をする側だった新世界。企画者としては全然至らなかった、反省点は多い。が、それを含めたくさんの経験を得たと思う。出演したすべてとても素晴らしいライブで、旭川勢を始め新世界にいたすべての人に感謝。ティーンズとは旭川との絆を更に深め、セオレムとも出会えて本当に良かった。今後に繋がることが出来たんじゃないかと。また、会いましょう。

  • TG.Atlas企画「ACT AND DEED」(7月20日 電気猫)

 とにかく、この日のティアラが放った圧倒的なパワーと言ったら、、ディープスローターとシフトも最高のライブで、ただワイワイと盛り上がるだけではなく背中を強く押された。そういえば、この日がきっかけで、do itに行こうと思ったんだ。

  • THE LOCUST来札ライブ(3月14日 カウンターアクション)

 大好きなロカストがとうとう札幌に来る、と知った時は凄く嬉しかったし、何があろうとも絶対行かざるを得なかったわけだ。そして、待ちに待っていよいよ観れたロカストのライブ。開始後早々にツインペダルが壊れ、持ち時間40分もやらずに終了。あぁ、不完全燃焼。悔しいから絶対また観てやる。ライブでいえばこの日のサンが圧倒的に格好よかった。しかしロカストスタッフまでバッタ姿なのは笑った。

 まさかこの日が最後に観たライブになるなんて思いもしなかった。

 2008年素晴らしい作品その1。最高。前から好きなバンドだけれども更に熱が上がった。格好よすぎ。

 2008年素晴らしい作品その2。山形でやっとライブを観ることが出来たのもそうだが、感動と思い入れがある作品。そういや新世界のSEはこれだったな、深く染みた。

 東京で圧倒的な光を放ち続けていたバンドの消灯。本当に、ライブが観たかった。

  • nano distroと現代に携わったすべての人と音楽との出会い
    (1月1日〜12月31日)

 今年もたくさんの人と出会い、再会した。今年ほど音楽による人との関わりを強く実感した年は今までないと思う。そのひとつひとつが嬉しかった。すべての人に本当に有難う、来年も宜しくお願いします。

 さて、明後日は毎年恒例カジノの年末にて現代2008年ライブ修め。で、翌日もカジノに遊びに行く。この年末をもってカジノは移転。今のスガイビルでのカジノも思えばたくさんの思い出があるからなんだか感慨深いけど新しい場所でもそんな風にたくさんの思い出が出来ればいい。まずはこの年末ライブを悔い残さずに楽しもう。で、新年明けまして1月4日は、旭川のライブスペース、クラブモスキートのコケラ落としオープニングパーティにて現代2009。良い幕開けにしたい。来年から今後の旭川も面白いことになりそうだ。だから、皆モスキートにライブしに来てね、遊びに来てね。無論、ナノディストロも勇んで頑張る所存。今年1年本当に有難うございました、来年も宜しくどうぞ。
 それでは、よいお年を!!