カルマ

disnano2009-05-06

 東京を旅してから旭川に帰ってきて、一週間経つ。
 その3日間という限りある時間は、私には酷にも等しい。あっという間に過ぎた、過ぎてった。今でもつい昨日のことの様で、旭川に帰ってから時間はちっとも過ぎていないとさえ感じられたが、旅へのビフォアとアフター、余韻と共に得たものは確かにあるのだから、結局は、許すのだろう。酷にも一刻と狂うことがなかった時間の経過を。
 本当に素晴らしい旅だった。はじめて一人で行った東京。けれど、東京で待っていてくれた人がいたから、北海道で背中を押す人がいたから、私はいつも独りじゃなかった。あまりにも周りに支えられてばかりで、しかも楽しくて、結局自分は頑張れたのかどうか未だに判らず、胸を張って頑張りました、とは全然言えないままでいるが、頑張ったと思われてたら頑張れてたんじゃないでしょうか。努力の判決は自分自身が下すものではない。それよりまずは有難うと言いたい。
 そして、これからも頑張るよ。
 今でも、旅を終えた、なんて絶対言いたくない。あくまで次に繋げたと考える。
 そう。決して、終えたわけではない。今回は僅かな、本当に僅かな一歩を踏んだに過ぎない。その思いは、次へと繋がって、繋げて、繋げてくれて、繋がった。まだまだこれから。つきましては、たくさんのことを考えている。むしろ思い悩んでいる。未来はどうなるかわからないものだが、本当にどうなるかわからない、どうすればいいのかもわからない。しかし、焦るのも自分の性に合わない。というか逃げるのではない怖さがある。けれど、まだまだ心中穏やかではない。今は焦らず、欲に走ることなく、待つしかないのかな。大丈夫。ゆっくりやってこう。私は私で、頑張ろう。悔いがないように。
 素晴らしかった下北沢のライブと、素晴らしい音楽と、再会と、出会いと、待っていてくれた人と、会いたかった人と、支えてくれた人と、その風景と、その瞬間と、その思いと、その笑顔を。私はいつか、懐かしい、と思える日が来るのだろうか。その時私はどういう状況にいるのだろう。その上で、どう思うのだろう。
 その時が来るまで、私はその笑顔とその瞬間を、絶対に忘れないだろう。
 すごく会いたかったよ、会えて嬉しかったよ、心から、有難う。
 気付けば、もう連休の最終日。東京から戻ってきて、旭川の空気に嫌われた私は、久しぶりに風邪をひいた。無理やり誤魔化して、モスキに行き、現代打ち上げ番長主宰のBBQ神楽岡公園に行き、風邪をぶり返し、また無理やり誤魔化して、カジノに行き、また風邪をぶり返している現在。旅で私にも嬉しいことがあったように周りにも嬉しいことが起きた、そんな連休。が終わろうとしてる。私は体調が優れない。
 そして、私の街にもようやく桜が咲いた。春ですね。
 また、会いましょう。