散る2009

 たくさんのことを振り返ることを許される年末のこの感じは良い。思い返す日々のなにもかもが、今年1年のあいだに起きた出来事だったんだって、そう思うと、なんだか夢のようだけれど、決して夢ではなくて。ほんとうに、幸せに満ちた1年だった。
 2009年は、私にとって、あらゆる意味で「生きること」をはじめた。思いがけないたくさんの出来事。愛しい気持ちも、切ないに胸が締め付けられる感じも、思い煩いも、たくさんのいろいろなことを知った、気付かされた。こころの底から、大切で、とまどって、心配で、嬉しくて、とてもあたたかい。それが私の2009だった。いまも、脳裏に鮮明に蘇っては、涙が出そう。
 そして、こんな臆病でちっぽけな自分のことを、周りの人達みんな理解して、背中を押して、支えてくれた。みんなのお陰で、こんなに素晴らしい年になったんだと思ってる。辛いことも、悲しいこともあったけれど、みんながいたから、わたしは救われて、大丈夫だって思えた。いつよりも今年は、友達とたくさん心を通わせることが出来たのが、本当にほんとうに嬉しかった。ひとつひとつが、かけがえないことだらけで、うまく言葉にできない。ただひとつ言えるのは、ありがとう、ということ。これからもずっと、みんなのことを私も大切にしていきたい、感謝と尊敬を忘れずに。
 何よりもいちばんの思い出は、春と秋に東京へ行ったこと、今年も秋の山形へ行ったこと。春も、夏も、秋も、大切な宝物になった。ほんとうに楽しかった、会えて嬉しかった。また来年も行くよ。また、会いましょう。
 では今年も、2009年の印象に残った音楽と自分にまつわる出来事を以下に。

 昨年と同時に、再び足を運んだ山形の地。そこにはたくさんの笑顔と再会がありました。蔵王の素晴らしいロケーションの中で、素晴らしい音楽をたくさん聴くことが出来たのは、本当に幸せなことだ。なにもかもが、素晴らしかった。本当に行ってよかった。また行きます、山形。

  • Impulserecords presents at 東京下北沢ERA(4月26日)

 私は、はじめて一人で東京に行った日。ただならぬメンツの中でも、なかなか見る機会がない沖縄のthe cops are inside us.が観れたのも良かった、そして東京で観たアクタガワ。本当に感動した。ここにもたくさんの再会や初対面があって、本当に嬉しかった。忘れられない日。

  • Portraits Of Past再結成&来日 senseless records presents「LOCAL THANG vol.12」at 東京八王子RinkyDink Studio 2nd 8st(9月18日)

 レコードを手に入れてから、何度も何度も聴き、大好きすぎるバンドだった、ポートレイツオブパスト。再結成のニュースには驚かされたが、正直当初はそこまで感慨深い気持ちではなかった。しかし、八王子でのライブを観たことはそんな気持ちも一気に吹き飛ばされるほど、本当に貴重な経験だったと思う。まさか観れる日が来るなんて思いもしなかった。Portraits Of Pastのライブは、ライブという概念が全て覆された。再来日を切に願います。

  • TG.Atlas企画「ACT AND DEEED」at 旭川mosquito(7月19日)

 ワットエバーフィルムとアクタガワの再来旭。モスキートで観れたことも再び旭川に来てくれたことも。どれも良いライブで、素晴らしい企画でした。

  • 元気印企画「POP! POP! POP!」at 釧路LABMark(8月8日)

 ナノディストロ初釧路出店。初めて降り立った釧路という地は、多大な可能性があふれた街だった。それは、あの日のTGとcloudyのライブが全てを語ってたと思う。元気印がんばりました。

  • ATARI&彼方遥企画「憎まれて愛したい」at 東京大塚MEETS(9月19日)

 ようやく観れたPS.BURN THIS LETTER!今年PSと出会ったことは本当に大きな出来事だったと思っています。はやく旭川に呼びたい!東京でTGのライブで盛り上がりを見せていることがなんだか嬉しかった。

  • TG.Atlas「STIGMA」&「KOIWAZURAI」

 待ちに待ったSTIGMAのリリース。そして先日発売されたKOIWAZURAI、今年のTGは勢いがある。来年も期待。

  • miscorner/c+llooqtortion「view for voices」&「sublate2」「sublate3」at casino drive (2月28日、6月19日)


 view for voices、聴いていて恐ろしくなるくらいの強い力。豪華ゲストボーカル勢のトラックもさることながら、ボーカルなしのトラックも、最初同じトラックだと気付かなかったほど。それだけ魅力がある、間違いなく旭川のマスターピース。sublate2は、M夫妻がはるばる旭川へ観に来たのもあって個人的に忘れられない日。そしてsublate3、念願のechoのライブ、この日が、まさか最初で最後だなんて思いもしなかった。

  • Z「新今日」

 問答無用とはこのこと。言葉にできない、言葉がでない。

  • This Time We Will Not Promise And Forgive「Masturbate On D.I.Y」「歌詞を読まない世代へ継ぐ」

 そういえば、ショウジ君とようやく初対面だったのも今年だったなあ、噂以上に面白い人でした。そんなショウジ君率いるThis Time We Will Not Promise And Forgive、いま、本当にライブが観たいバンドのひとつ。

  • sora「いつかのテープレコーダーCDep」

 ディストロを始めたばかりのころ、1st demoをディストロしてから、ずっとライブが観たかったsoraも、今年ようやくはじめて観た。しかも、下北沢山形札幌旭川と4回も観た。旭川に来てくれたことは本当に感慨深かった。「無色の景色」はいつ聴いても響き渡り、空を仰ぐ。

  • infro「I」

 遠く離れた北九州の地で、いつかライブが観てみたいと思い続ける矢先の、音の便り。

  • mosquitoのオープンとカジノドライブの移転 (1月〜)

 今年はモスキートがオープン、カジノも移転と、旭川の空間的に新たな始まりを感じさせる年だったのかもしれない。最初は迷子だった店内も今や慣れたものです。これからも、そこから何かがはじまっていくのでしょう。

  • 東京旅行でのライブ以外の思い出(4月27日28日、9月18日19日)

 なぎ食堂は東京の宝物!

 残念ながら、私にとって自分の入院は大きい出来事だった。しかし、それに伴い、いろいろなことを気付かされた。来年は健康でいきたい。

  • nano distroや現代に於けるすべての人と音楽との出会いと再会と交流(1月1日〜12月31日)

 今年も音楽を通して、たくさんの出会いや再会がありました。本当にお世話になりました、また、今年は入院などでたくさんの方々に大変ご心配をおかけしました。本当に、ありがとうございます。来年もまた激動な年になりそうだ。それに挑む、気合は充分。ひとつひとつ、丁寧に、全力で参ります。今後とも、宜しくお願いします。
 それでは、良いお年を!