てきれき

 長い眠りからさめたかのように何かとわりかし充実してる、気がする近頃。さまざまな出来事や思惑を通り越しながら、うかうかしてればここもすっかり書き忘れていたし、秋を迎えつつある。
 「現代」もドラムが決まって着々と進んでいます。
 少し前になるけれど、恒川光太郎雷の季節の終わりに」を読了。なんとなく日常的なものを読む気分になれず、より非日常的なファンタジーを、と思い読み始めたが正しい選択だった。前世とか現世とかそんなものを軽く嘲笑するほどの独自の世界に思いきり引き込ませながら、そこにありそうでない架空の季節や物の怪や場所や人々がそこにあるものの中で繋がり、独自のものを作りだし最後は全部吹き消すように終わる。凄く面白かった。
 何かに集中している時にふと感じる感情が、今のその時の自分にとって一番身近で、求めてる感情なのかもしれないな、と最近思う。少なくとも自分はそうで、何かに打ち込む時(絵を描いているときとか)ふと嬉しくなったり悲しくなったり怒ったりすることがその時その時で色々あるんだけれど、そういう時はその感情を欲しているんだと思っている。嬉しくなる時は嬉しさを欲して、怒る時は怒りを欲している、というように。しかし、その集中は自分はそう長くは続かない。そこが障害でもある。長い集中力が欲しい。なにせ長く保てれば何かに昇華できるはずだから。私は集中力から生まれる莫大な力を信じている。まあ今はその時その時。単発で爆発させりゃあいい。弄べばいい。壊せばいい。楽しめばいい。
 ところで、私は最近、色彩についてもっと真剣に少し勉強したいと思っている。学びたいなら学べ。てか。