空中庭園の宙、再生の雨

 さて。何から書こう?しばらく書いてない間に色々なことがあった。
 久しぶりに新しいバンドをはじめた。名前は「現代」。先日初練習だったのだけども、なかなか面白いことになりそう。なにより自分自身が凄くワクワクしています。これからがんばろう。もちろんNano distroも。
 それから、この盆休みにかけて帰省している中学時代の友人達で集まって飲んだ。連絡は取り合ってはいたが会うのはそれこそ何年ぶりだろう。皆揃うと無駄にアクの強いテンションは相変わらず。変わってないなあ、と口々互いに言い合いながら、変わってないようで変わったはずのうちら。しかし変化を嘆くのでも決してなく、むしろ喜んで受け入れるし、単純に今でもこうやって会えているだけでいいんじゃないの、と今はそう思う。
 印象に残る瞬間は全くもって人それぞれ、自分には全然覚えていない出来事も誰かには鮮明に覚えてるもの。友人達と当時のこと、会っていない間のこと、そして今のことを話していると改めてそう思った。そして久々に飲み過ぎた気もする。
 うろ覚えの記憶だが、中学の頃。友人が「なんでもいいから音楽が聴きたい」という理由で、私に自分の好きな曲を編集してテープを作って欲しいと頼まれた。その当時から既に何やら色々と音楽を聴いていた私は(さすがに当時はまだハードコアは聴いてなかったが)これぞ伝達のチャンスとばかりに喜び勇んで友達の為に好きな曲を寄せ集めてテープを作った。そして友人はそのテープを現在でもよく聴いているのだそうだ。私は今そのテープに何の曲を入れたのかも全然覚えてないし、曲名などを書いた紙はさすがに紛失したらしく友人自身も誰の何の曲なのかわからないままではあるけど、ただ現在もまだ聴いてくれてるということに、とにかく驚きながら、とても嬉しくなった。そんな友人も今や野外フェスの魔力にとり憑かれている一人である。
 そう考えれば、当時ただ好きな曲を聴いて欲しいという気持ちだけでそのテープを作ったことも、現在ディストロをやってることの思いに繋がっているのかもね。