奇病の1月

 指はいまだに曲がらず。内科で診てもらったが、医者も首を傾げながら恐らく本来は内臓で炎症を起こすようなウィルスが、なぜか皮膚に入って炎症を起こしたのではとのこと。一週間もすると指が思うように動かない生活にも慣れてくる。まあそのうち治るか、と処方の軟膏を塗りたくる。
 まだ何も始まってはいない。だけどとっくの間に賽は投げられてる、と最近よく頭の中で復唱する。
 「潔くあれ
 今日見た夢で、知らない誰かがそう言っていた。