strange dream as teething fever
私たちはくだらない会話をしていた。そのくだらなさと勢いで、私は鞄を口に運んでみた。そのまま鞄を食おうとしたのに口いっぱいで飲み込めない。無理に突っ込んだせいだ。とりあえずティッシュに吐き出そうとティッシュの方向に手を伸ばす。
― おい。ティッシュを箱ごと取ってくれよ。
ティッシュの近くにいた奴に言う、奴は笑いだす。
― はは、何言ってんだよ。このティッシュは地球とくっついているんだぜ。ちゃんと自分で一枚づつ取ればいいじゃないか。
つまりどうやらそのティッシュ箱は、テーブルにくっついており離れることができないらしい。そしてテーブルは床、つまり家にくっついている。家はそう。地球とくっついているのだ。つまりそのティッシュは地球とくっついている。そういうことになるのだ。
かといってこいつはティッシュ一枚すらも取ってくれないのだろうか。
私たちは笑って嫌味のように抗議をする。
― ははは、地球とくっついているだって?じゃあそのティッシュペーパーも地球とくっついているのかい。使い物にならねえな。
― 違う。
奴のとっさの言葉を遮るように私たちの笑い声は続く。
― もしこれがティッシュではなくトルコアイスだったら?
地球とくっついているトルコアイス。ひとまずそれは伸びるだろう。果てしなく。そして私たちは地球を食う。想像して笑い声が最高潮になる。もはや私たちはティッシュのことなどどうでもよかった。
私は口に鞄をほうばったままだ。
、、といった夢を見た。