二千八、砂の季節

 また巡って一月を迎える。ふりだしに戻るような「イチ」しかし着実に進む「イチ」再びまっさら。こんな季節に私は虫に刺された。ここはこんなに寒いというのに。最近はどこに居たって寒いのに。
 しょうもない夢を見て寝汗かいて目を覚ました。
 隣家は跡形も無く壊された。何も周りの木々まで切り落とすことも無かった。何も壊すことも無かった。無いだろうよ。すっかり消え去った風景に、ただ自分の頭の片隅にあった、支えのようで呪縛のようなものが喉元を通り過ぎた。だから、熱さも忘れていくんだろうよ。
 休み呆けが消えない。毎日ぼんやりしてばかり。
 年末年始は、まずは30日はカジノの年末3日目。現代の初ライブも無事に終了。打ち上げもかなり楽しかった。翌31日は全身疲労でそのまま年の瀬らしいことも何ひとつせずくたばって、そのまま明けました1日。新年早々風邪をひく。年末年始休暇を風邪で終わらせてしまうことに一抹の不満を感じ、とりあえず一大決心で面倒なことを終わらせてみる。おしまい。以降延々くたばる。そんなぼんやりとした年末年始。
 先日11日は、カジノでmiscorner、TG、cloudy、Shuwa、L!EFなどを観に行った。この日はもちろんライブも然り、市外からの再会や出会いもあって楽しかった。なかでも東京からisawthelight氏がはるばる来てくれて、4年ぶりに再会できたのがまた嬉しかった。ライブ前に合流し、たくさんの募る話を。またの再会を誓いつつ、終始楽しい1日だった。
 ところで最近、冬は無音が放つ力が著しいことに気が付いた。それを誤魔化すかのように久しぶりにレコードを引っ張りだして色々と聴いてみる。さまざまな音に何回か吹き消された。しかし吹き消されたのは自分自身だった。壮大な力。
 今年もよろしくお願いします。今年はムチャをしたい、なにかと。